こんにちは!いよいよ梅雨明けが近づき、すっかり夏の気温になりましたね。
本日は舩木研兒の黄釉鹿絵大皿をご紹介します。

温かみのある黄釉を背景に、いきいきと跳ねる鹿の姿が大胆に描かれた大皿です。
この鹿は、粘土と水を混ぜた泥漿(スリップ)で陶器を加飾する「スリップウェア」の技法により描かれており、どこかとぼけたようなユーモア溢れる表情や大きく左右に広がったツノ、等間隔で並んだ斑点模様など、作家独自の感性が自由に表現されています。


スリップウェアの技法や、落ち着いた黄色と深い茶色の配色には舩木が師事した英国人陶芸家、バーナード・リーチの影響が見られ、民芸の素朴な雰囲気の中に英国風の趣を感じさせます。
直径約49cmと堂々たる作りの上にのびのびと描かれた鹿の姿が愛らしく、存在感のある逸品です。
こちらの大皿は店頭にて展示・販売中です。鮮やかな色合いで店内もぱっと明るくなったような雰囲気です。
お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
舩木研兒 略歴
1927年 島根県に生まれる
1945年 島根県師範学校本科中退
1949年 国画会賞受賞
1950年 日本民芸館賞受賞 濱田庄司に師事
1951年 サロン・ド・プランタン奨学賞受賞
1953年 沖縄で作陶を行う
1959年 日本陶磁協会賞受賞
1964年 現代国際陶芸展に出品
1967年 イギリスのバーナード・リーチ工房で修業する
1969年 日本陶磁協会賞受賞
1971年 日本陶芸展に出品
1976年 現代日本陶芸海外展に出品
1981年 台北の華現現代陶芸展に出品
1983年 全日本伝統工芸選抜展に出品
1986年 第3回茶の湯造形展にて奨励賞受賞 ロンドンで3人展を開催
1995年 第12回田部美術館大賞展にて優秀賞受賞
2015年 逝去
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