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日常使いのうつわ取り扱いしております

当店では、伊万里・古伊万里など古くから受け継がれてきた骨董のうつわから現代作家の作品まで、晴れの席だけでなく普段の食卓にも取り入れていただきやすい皿や小鉢、猪口などを取り扱いしております。

これらのうつわには和食はもちろん、洋食もよく映え、現代の生活スタイルになじみながら一段と食卓を彩ってくれます。

シチューとサラダに、伊万里の小鉢と伊賀焼作家・須釜優子さんの丸皿を使用

伊万里の小鉢・猪口はスープカップや湯呑、日本酒用の酒器やデザートのうつわとして使用されることもあるようで、それぞれの食事の雰囲気に合わせて自由にお使いいただけそうです。

ただいま店頭では伊万里・古伊万里を中心に、写真以外にもうつわを多数展示しております。ぜひお立ち寄りいただき、日常使いにもぴったりな作品を見つけていただければと思います。


大阪市北区角田町8番7号 阪急うめだ本店7階 古美術ギャラリー 雅翔堂塩谷

営業時間 10:00~20:00(阪急うめだ本店に準じます)

Tel: 06-6313-7618

Mail:umeda@shiotani16.jp

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壷.花入.花生

河井寛次郎 花扁壺

こんにちは!

長かった夏の暑さも少し和らぎ、ようやく秋の気配を感じられる頃になってきましたね。

お出かけついでに当店にお立ち寄りいただくお客様も増えたように思います。

さて、本日はこれからの季節にもよく似合うどっしりと落ち着いた雰囲気の作品、河井寛次郎 花扁壺をご紹介いたします。

河井寛次郎 花扁壺

実用を重んじた作陶を行い、柳宗悦らと共に民藝運動を展開した時代の作品です。

この時期の河井寛次郎は、中国や李朝の古陶磁の手法を元にした制作活動初期からの作風を脱し、一陶工として生活と結びついた作品を生み出しました。

暗めの白の地肌に、抽象化された独自の花紋様が描かれています。この花は面いっぱい、左右に大きく広がるような形で描かれており、寛次郎の大胆かつのびのびとした筆致を見ることができます。

寛次郎独自の花紋様が踊るように広がります

また作りはざっくりとした厚手で重さがあり、民藝作品らしい親しみやすさを残しながらもどっしりとした風格を感じさせます。

風格のある厚手の作りです

横に長く角張った扁壷の造形に、寛次郎らしい辰砂の赤や呉須の青が使われた、作者の代表的とも言える要素を併せ持つ逸品です。

こちらの作品は店頭にて展示・販売中です。

当店へお越しの際はぜひご覧くださいませ。


河井寛次郎 略歴

1890年 島根県安来市の建築業、河井大三郎、ユキの次男として生まれる

1910年 東京高等工業学校(東京工大)窯業科入学

1912年 来日中のバーナード・リーチの新作展を見て感動、後日リーチを訪問

1914年 東京高等工業学校卒業。京都市立陶磁器試験所に入所

1917年 試験所を辞し、五代清水六兵衛の顧問となる

1920年 京都に居住、築窯。鐘渓窯と名づける

1921年 東京、大阪高島屋にて「河井寛次郎第1回創作陶磁集」開催、高い評価を受ける

1924年 濱田庄司を介し柳宗悦との交流が始まる

1926年 柳宗悦・濱田庄司らと「日本民芸美術館」設立を発願

1927年 柳宗悦・富本憲吉・濱田庄司・バーナード・リーチ・黒田辰秋らと「上賀茂民藝協団」創立

1929年 ロンドンのボオ・ザアル・ギャラリーにて個展開催

1930年 大阪美術倶楽部にて、「河井寛次郎作陶10年記念回顧展」開催

1931年 ニューヨークにて個展開催

1932年 ロンドンにて個展開催

1934年 バーナード・リーチ来日 鐘渓窯にて共に制作

1936年 「河井寛次郎陶硯百選展」開催 

東京駒場「日本民芸館」開館

1937年 パリ万国博覧会にてグランプリ受賞

1940年 高島屋にて「河井寛次郎作陶30周年記念展」開催

1947年 自作の詩集「火の願い」を棟方志功板画で制作、刊行

自作陶板「いのちの窓」完成

1950年 東京・大阪高島屋にて「河井寛次郎還暦祝賀展」開催

日本民芸館にて「記念特別展」開催

1953年 河井寛次郎著「火の願い」朝日新聞社より出版

「作陶40周年記念展」開催

1957年 大阪、東京、名古屋にて朝日新聞社主催、「陶業40年展」開催

「ミラノ・トリエンナーレ展」グランプリ受賞

1961年 大原美術館が富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎の作品常設用に陶器館開設

1963年 名古屋オリエンタル中村、岡山天満屋にて個展開催

1966年 死去


大阪市北区角田町8番7号 阪急うめだ本店7階 古美術ギャラリー 雅翔堂塩谷

営業時間 10:00~20:00(阪急うめだ本店に準じます)

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壷.花入.花生

吉田美統 釉裏金彩蔦文花瓶

暑さもようやくひと段落する頃ですが、台風が近づいたりとまだまだ天気予報が気になる時期ですね。

さて、本日は吉田美統 釉裏金彩蔦文花瓶をご紹介します。

吉田美統 釉裏金彩蔦文花瓶

釉裏金彩とは金箔や金泥などにより器地に文様を表し、その上から透明釉を掛けて焼き上げる装飾技法です。吉田美統はこの技術により重要無形文化財(人間国宝)に認定されています。

こちらの作品では、いきいきと生い茂る蔦の葉が幅最大値24.5×高さ23(cm)ほどの花瓶一面に釉裏金彩によって美しく表現されています。

葉の部分では厚めの箔と薄めの箔が使い分けられていることで、平面に描かれた蔦の模様に遠近感が生まれています。

葉の位置によって金箔の質感が違います

この箔の厚みに変化を持たせる加飾法は、従来の釉裏金彩にはなかった吉田オリジナルの技術です。

背景の器面は、上部の薄黄色の色味から底面の若葉色にかけてグラデーションになっており、蔦の金色に馴染みつつも華やかに文様を引き立てています。

丸みを帯びた柔らかい雰囲気の造形に、卓越した技術による蔦文様が美しい、爽やかな逸品です。

こちらの作品は店頭で展示中です。金彩の見事な技法をぜひ間近でご覧くださいませ。


吉田美統 (よしたみのり) 略歴

1932年 石川県小松市の九谷焼製造を家業とする窯元錦山窯に生まれる

1951年 錦山窯を継ぐ

1974年 第21回日本伝統工芸展初入選

1981年 日本工芸会正会員

1984年 第31回日本伝統工芸展奨励賞

1992年 第39回日本伝統工芸展高松宮記念賞 石川県指定無形文化財保持団体九谷焼技術保存会会員となる

1995年 日本陶磁協会賞

2000年 第47回日本伝統工芸展日本工芸会保持者賞

2001年 紫綬褒賞 重要無形文化財「釉裏金彩」保持者に認定される

2006年 財団法人石川県美術文化協会理事を務める


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壷.花入.花生

神農巌 堆磁瓶

こんにちは。8月も折り返しですがまだまだ夏の暑さが残る毎日ですね。

今回ご紹介するのは涼しげな青磁作品、先日「青磁」の技法で新たな重要無形文化財(人間国宝)に認定された、神農巌による堆磁瓶です

神農巌 堆磁瓶

「堆磁」とは神農が生み出した独自の技法です。作品の原料の土を水で薄く溶き、その泥状にしたものを器肌に筆で何度も塗り重ねることで、線や模様を表現します。

こちらの瓶では、堆磁の技法により、口と底面それぞれからゆるやかに伸びる数本の線文様が全体のアクセントになっています。

上下からすっと伸びる線が優美な印象です

長さも太さも違うそれぞれの線の動きは水面の白波を思わせるようで、優しい青の器肌によく映えています。

瓢箪型のような、くびれのあるなだらかな曲線による独特の造形のため、青磁の涼しげな印象とともに柔らかい雰囲気も持っています。

背面はつるりとして滑らかです

こちらの作品は店頭にて展示中です。柔和さの中にも品格を兼ね備えた不思議な魅力のあるこちらの作品、ぜひ店頭にてご覧くださいませ。


神農巌 略歴

1957年 京都府に生まれる
1980年 近畿大学卒業
1981年 京都市立工業試験場窯業本科にて陶芸釉薬の基礎知識を学ぶ
1982年 京都府立陶工職業訓練校にて陶芸の成型技術を学ぶ
1983年 京都市立工業試験場窯業専攻科にて青磁釉薬を研究
2012年紫綬褒章受章 同年、第7回パラミタ陶芸大賞展大賞受賞
2015年 日本陶磁協会賞受賞
2016年 滋賀県文化賞受賞など受賞
2020年より日本工芸会常任理事を務める


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皿・鉢・陶板

舩木研兒 黄釉鹿絵大皿

こんにちは!いよいよ梅雨明けが近づき、すっかり夏の気温になりましたね。

本日は舩木研兒黄釉鹿絵大皿をご紹介します。

舩木研兒 黄釉鹿絵大皿

温かみのある黄釉を背景に、いきいきと跳ねる鹿の姿が大胆に描かれた大皿です。

この鹿は、粘土と水を混ぜた泥漿(スリップ)で陶器を加飾する「スリップウェア」の技法により描かれており、どこかとぼけたようなユーモア溢れる表情や大きく左右に広がったツノ、等間隔で並んだ斑点模様など、作家独自の感性が自由に表現されています。

愛嬌のある表情です
近くで見るとスリップの質感がよくわかります

スリップウェアの技法や、落ち着いた黄色と深い茶色の配色には舩木が師事した英国人陶芸家、バーナード・リーチの影響が見られ、民芸の素朴な雰囲気の中に英国風の趣を感じさせます。

直径約49cmと堂々たる作りの上にのびのびと描かれた鹿の姿が愛らしく、存在感のある逸品です。

こちらの大皿は店頭にて展示・販売中です。鮮やかな色合いで店内もぱっと明るくなったような雰囲気です。

お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。


舩木研兒 略歴

1927年 島根県に生まれる
1945年 島根県師範学校本科中退
1949年 国画会賞受賞
1950年 日本民芸館賞受賞 濱田庄司に師事
1951年 サロン・ド・プランタン奨学賞受賞
1953年 沖縄で作陶を行う
1959年 日本陶磁協会賞受賞
1964年 現代国際陶芸展に出品
1967年 イギリスのバーナード・リーチ工房で修業する
1969年 日本陶磁協会賞受賞
1971年 日本陶芸展に出品
1976年 現代日本陶芸海外展に出品
1981年 台北の華現現代陶芸展に出品
1983年 全日本伝統工芸選抜展に出品
1986年 第3回茶の湯造形展にて奨励賞受賞 ロンドンで3人展を開催
1995年 第12回田部美術館大賞展にて優秀賞受賞

2015年 逝去


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未分類 皿・鉢・陶板 酒器

瀧田項一作品 入荷のお知らせ

こんにちは!梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、瀧田項一作品が新たに入荷しておりますのでご紹介します。

茶器や酒器、小筥など

まずは鷺(さぎ)の絵付けが施された3点です。鷺の柔らかい羽毛とそこからすらっと伸びた足が、赤と緑の簡素な筆致で描かれています。

瀧田項一の鷺文

窓絵鷺文茶器

急須と湯呑5客のセットです。

湯呑は取り回しやすい大きさで、高台も高めの作りになっていますので、手の小さい方でもお持ちいただきやすいかと思います。

窓絵鷺文茶器

・上絵鷺文TEA CUPS

ティーカップとソーサー6客のセットです。

口が広くやや平たい作りで、小ぶりなスープカップとしてもお使いいただけそうです。

上絵鷺文TEA CUPS

・上絵鷺文ミルク注

さりげなく装飾された取手部分が洒落た印象を持ちながら、全体のぽってりとしたフォルムは親しみやすさを感じさせます。

上絵鷺文ミルク注

取手の造形が洒落た雰囲気です

上記の鷺文の3点はいずれも民芸品らしいしっかりとした作りで、さらりとしたマットな質感がよく手に馴染みます。

・白磁梅紋酒器

白磁の徳利とぐい呑一対のセットです。

どちらにも梅の花が5つの丸で簡単に表されています。

徳利は大ぶりで、2合ほど入りそうなサイズです。

温かみのある、控えめな白磁のつやが美しい逸品です。

白磁梅紋酒器

・鴎文六角小筥

最後にご紹介するのは鴎(かもめ)の文様の小筥です。

やや青みがかった磁肌に、緑と赤、茶色の3色で絵付けがされています。

蓋には地面に降りてどこかを眺めるような鴎が最小限の線と色で描かれており、シンプルながらもかわいらしい雰囲気です。

幅最大値6.6×高さ3.0 (cm)と片手に収まるほどの小筥ですが、やはりこちらもしっかりと厚みのある作りです。

鴎文六角小筥

厚めの作りです

只今当店では、今回ご紹介した作品の他にも瀧田項一に師事した川野恭和や織田達也作品、その他民芸作家のうつわも取り扱い中です。

じめじめした暑さが続きますが、爽やかな磁器やガラスの作品と、店内涼しくしてお待ちしております。ぜひお立ち寄りくださいませ。


瀧田項一 略歴

1927年 栃木県那須烏山市に生まれる

1946年 東京美術学校工芸家卒業
富本憲吉に指導を受ける
その後、濱田庄司工房にて三年間修行

1959年 国画会会員に推薦される
パキスタン美術大学陶芸家主任講師として招かれる

1962年 帰国、作陶を再開

1984年 栃木県那須烏山市に築窯

1986年 沖縄県立芸術大学教授就任

1998年 栃木県文化功労者受賞


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壷.花入.花生

富本憲吉 色繪角瓶

こんにちは!初夏の気温を感じる6月になりました。

本日は、梅雨入り前の重たい空気も明るくしてくれるような華やかな作品、富本憲吉 色繪角瓶をご紹介します。

富本憲吉 色繪角瓶

幅8.5×高さ約20 (cm)とやや小ぶりな角瓶です。

底のサインより、本作は昭和28〜29年頃の作品と思われます。

側面のうち二面は、赤い花の文様が縦に三つ並んでいます。これは梅の花で、デフォルメされてなお生き生きと花開く様が表現されており、模様を追求しそこに個性を求めた富本憲吉ならではの美意識を感じさせます。

抑揚ある線で描かれています

他の二面と首部分は斜線を組み合わせたシンプルな菱形の文様で埋められており、大胆な中にも独自性のある色使いで、洗練された印象も持っています。

明るい白の器肌と色絵のコントラストが美しく、置いておくだけで空間を明るく彩ってくれるような逸品です。

こちらの作品は店頭にて展示中です。当店へお越しの際はぜひご覧くださいませ。


富本憲吉 略歴

1886年 奈良県生駒郡安堵村に生まれる

1904年 東京美術学校(現・東京藝術大学)図案科に進学、さらにイギリスに留学し工芸意匠の調査・研究に励む

1913年 バーナード・リーチとの交流の中から楽焼に取り組み始める

1915年 故郷奈良に本格的な窯を築き創作に励む

1926年  奈良から世田谷に住まいを移し窯を築く

1944年 東京美術学校教授

1946年 終戦後、京都へ移る

色絵に加えて金銀を同時に焼き付けるという技法(金銀彩)を完成させ、羊歯文様等による独自の作陶様式を確立

1949年 京都市立美術大学教授

1955年 重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定される (1954年の文化財保護法改正によって新設された重要無形文化財の保持者認定制度発足後、最初に認定された者の一人となる)

1961年 文化勲章受章

1963年 逝去


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香炉

十三代今泉今右衛門 色絵薄墨草花文香炉

こんにちは!だんだんと夏の訪れを感じる季節になってきましたね。

本日は十三代今泉今右衛門 色絵薄墨草花文香炉をご紹介します。

十三代今泉今右衛門 色絵薄墨草花文香炉

十三代を襲名後に確立した「薄墨」の技法を使った作品です。

これは中国・明代末の古染付や初期伊万里に見られた、呉須を吹き付ける「吹墨」をさらに進化させた技法で、墨の材質を変えることでより落ち着いたグレーを表現する装飾法です。

素地全体にこの灰鼠色を施す作風は十三代による鍋島の新境地でした。

こちらの香炉も、柔らかい薄墨の色味がモダンな印象を与えます。

三方に描かれた草花の色絵は、華やかさを添えながらも、落ち着いた赤と緑が用いられているためグレーともよく調和しています。

洗練されたモダンな雰囲気です

また、火屋には吉祥文様でもある雲の形の透かしが入っています。

文様は一つ一つが細かく描き込まれています

全体を埋める花びらや葉は流れるようなリズムを感じさせつつ、一枚一枚が縁取りされ丁寧に描かれた、とても手のかかった作品です。

こちらの作品は店頭にて展示中です。ご来店の際はぜひこの繊細な文様と色彩の組み合わせをご覧ください。


十三代今泉今右衛門 略歴

1926年(大正15年)12代今右衛門の長男に生まれる

1949年(昭和24年)東京美術学校(現芸大美術部)工芸科卒業

1957年(昭和32年)日展入選(~1959年)

1958年(昭和33年)佐賀県展にて最高賞受賞

1959年(昭和34年)佐賀県展依嘱

1962年(昭和37年)日本伝統工芸展初入選

一水会陶芸展入選

1963年(昭和38年)一水会陶芸展にて「一水会会長賞」受賞

一水会陶芸部会員推挙

1964年(昭和39年)欧州、米国陶芸視察

1965年(昭和40年)日本伝統工芸展にて「日本工芸会会長賞」受賞

日本工芸会正会員推挙

1966年(昭和41年)3ヵ年間米国にて「ジャパンアートフェスティバル展」出品

文化庁主催 日本伝統工芸秀作展に「色絵手毬花文鉢」出品

京都国立近代美術館「現代陶芸の新世代展」招待出品

1968年(昭和43年)京都国立近代美術館にて「色絵笹輪文鉢」買い上げ

1970年(昭和45年)フランス、ヴァロリス市第2回国際陶芸ビエンナーレ展「色絵かるかや文鉢」招待出品

京都国立近代美術館「現代の陶芸、ヨーロッパと日本展」招待出品

1971年(昭和46年)文化庁主催 日本伝統工芸秀作展に「色絵笹輪文鉢」出品

今右衛門陶房の技術者にて「色鍋島技術保存会」をつくり12代の会長補佐となり、国の重要無形文化財の総合指定を受く

1972年(昭和47年)東京国立近代美術館にて「色絵かるかや文鉢」買い上げ、陳列

1974年(昭和49年)一水会陶芸展 審査委員となる

1975年(昭和50年)12代死去により 13代今右衛門を襲名

1976年(昭和51年)日本陶磁協会賞を受賞

「色鍋島今右衛門技術保存会」を改組し代表となる、文化庁より重要無形文化財の総合指定を受く

1979年(昭和54年)東京国立近代美術館主催「近代日本の色絵磁器展」に出品

53年度日本伝統工芸展出品作「色鍋島薄墨草花文鉢」を文化庁買い上げ

日本伝統工芸展NHK会長賞受賞佐賀県芸術文化賞受賞

1980年(昭和55年)日本伝統工芸展監査委員となる

1981年(昭和56年)日本陶芸展最優秀作品賞(秩父宮賜杯)受賞

日本工芸会西部支部幹事長となる

1982年(昭和57年)佐賀県陶芸協会会長に推挙される

日本伝統工芸展鑑査委員となる

1983年(昭和58年)57年に続き日本伝統工芸展鑑査委員となる

1984年(昭和59年)西日本文化賞受賞

1985年(昭和60年)日本伝統工芸展鑑査委員となる

1986年(昭和61年)紫綬褒章 佐賀県政功労賞受章

佐賀新聞文化賞受賞

1987年(昭和62年)日本工芸会常任理事に推挙される

日本伝統工芸展鑑査委員となる

1988年(昭和63年)毎日芸術賞受賞

第1回MOA岡田茂吉賞受賞

1989年(平成元年)重要無形文化財個人指定(人間国宝)に認定

ポルトガル、リスボンにて個展

日本陶磁協会金賞受賞

1990年(平成2年)ニュージーランド建国150年記念のための招待作品展

1991年(平成3年)佐賀県庁県民ホール陶壁作成

1992年(平成4年)国際陶芸アカデミー名誉会員に推挙される

1993年(平成5年)佐賀県立有田窯業大学校校長就任

1994年(平成6年)パリ・エトワールにて個展

1995年(平成7年)国際文化交流に対し外務大臣表彰

1998年(平成10年)グッドデザイン賞審議委員に就任

1999年(平成11年)勲四等旭日小綬章受章

2000年(平成12年)日本工芸会副理事長に就任

2001年(平成13年)10月13日死去


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杉本貞光 伊賀花入

こんにちは!ゴールデンウィークが終わり、少し暑さを感じる頃になりました。

本日は爽やかな薄緑色が印象的な杉本貞光の花入をご紹介します。

杉本貞光 伊賀花入

重要文化財である、安土桃山時代の伊賀花入(銘「からたち」)を写した形で、伊賀焼らしい一対の耳がつき、破れた口縁部が個性的な力強い作品です。

口縁部

内側に向かって破れています

また、三角形に欠けた口縁部の破片が胴の背面上部に付着している点も再現されています。

末広がりの胴部は六角に面取りされており、流れる薄緑のビードロ釉と、土味がしっかりと残るコゲの対比が印象的です。

ビードロ釉の流れや火色の出方など、見る角度によってそれぞれ違った表情を持っており、自然な味わいを楽しむことができます。

こちらの作品は店頭にて販売中です。お出かけの際はぜひお立ち寄りくださいませ。


杉本貞光 略歴

1935年  東京に生まれる

1968年  信楽山中に穴窯築窯

1974年  大徳寺立花大亀老師よりご指導を受け今日に至る

        沖縄海洋博にレリーフ制作(レリーフ制作を終える)

1979年  大徳寺・如意庵にて個展裏千家にて個展

1998年  香雪美術館にて信楽展出品

1991年  ニューヨーク・ロックフェラーセンター・ギャラリーゼロにて

       アメリカ初個展

1992年  吉兆・湯木美術館(大阪)に作品が収蔵される

1993年  ミュンヘン・ギャラリーフレッドハーンスタジオにてドイツ初個展

1994年  エール大学美術館(アメリカ)に作品が収蔵される

2002年  京都・建仁寺晋山記念として井戸茶盌を納める

        台湾台北佛光美術館にて中日韓国際陶芸展招待出品

韓国利川世界陶芸センターにて国際陶磁ワークショップ招待出品作品が収蔵される

2003年  韓国霊岩陶器文化センターにて韓国陶芸展招待出品作品が収蔵される

        東京庭園美術館にて「現代日本の陶芸・受容と発信」に出品

2005年  滋賀県立陶芸の森陶芸館に作品が収蔵される。渋紙手、高麗黒、青瓷制作完成。

2006年  伊賀焼専用の穴窯築窯

2007年  志野、織部、制作完成

2008年  クラーク日本美術・文化研究センター館(アメリカ)に作品が収蔵される

2011年  蕎麦、伊羅保、制作完成野村美術館(京都)にて個展

2012年  ロサンゼルス・カウンティ美術館日本館(アメリカ)にて

作品が展示されるフランクロイド・ギャラリーにて個展

2013年   野村美術館(京都)にて個展

2014年   阪急うめだ本店にて個展


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初代諏訪蘇山 青瓷鳳凰耳花入

桜の見頃も過ぎあっという間に葉桜の季節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日は初代諏訪蘇山の作品をご紹介します。

「万声」の名を持つ青磁鳳凰耳花生(国宝、和泉市久保惣記念美術館蔵)をモデルとした作品です。この「万声」は南宋時代(13世紀)の中国で盛んに活動を展開した窯の一つ、龍泉窯で作られたものとされています。

緑がかったやや暗めの青瓷釉が、涼しげな静謐さを感じさせます。

鳳凰の頭を模した耳には、冠羽の流れやギュッと閉じたくちばしが表現されており、凛々しい鳳凰の表情が見てとれます。

青瓷特有のひんやりとしたモダンな雰囲気が、これからの季節、和室・洋室どちらに置いても爽やかに楽しんでいただけそうです。

こちらの作品は店頭にて展示中です。ゴールデンウィークのお出かけの際にはぜひ当店へお立ち寄りください。


初代諏訪蘇山 略歴

1851年 石川県金沢市に生まれる
1873年 任田徳次(彩雲楼旭山)に陶画法を学ぶ
1875年 東京で作陶を開始
1879年 石川県勧業試験場の製陶助手となる
1887年~1896年 大病を患い蘇生したことから、号を「蘇山」とする
1900年 京都で錦光山宗兵衛の窯に勤務
1907年 独立、京都五条坂で作陶を開始
1914年 朝鮮李王家嘱託として高麗古窯の調査を行い、再興依頼を受けて窯を完成
1917年 帝室技芸員を拝命 翌年には宮内省より製陶のご用を受け制作を行う

1922年 逝去


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営業時間 10:00〜20:00(阪急うめだ本店に準じます)

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