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壷.花入.花生

濁手枝垂桜地文六角花瓶

十四代・酒井田柿右衛門(1934~2013)

1934年 佐賀県有田町に生まれる。
1958年 多摩美術大学日本画科卒業。作陶技術を十二代、十三代柿右衛門に師事。
1982年十四代柿右衛門を襲名。
2001年 重要無形文化財「色絵磁器」保持者(人間国宝)に認定される。
2005年 旭日中綬章受章
2006年 有田名誉町民の称号を受ける
2007年 西日本文化賞受賞
2013年6月15日逝去(享年78)

佐賀県有田生まれの十四代酒井田柿右衛門は十二代、十三代が再興した秘宝を若くして受け継ぎました。十二代と十三代が復興させた「濁手」の製陶技術を学びました。
祖父からは絵具の調合と絵付、父からは素地調製、成形と焼成を学びました。
1966年に一水会、西部工業展に入選した事を皮切りに様々な功績を上げ、1971年に「色絵磁器」の重要無形文化財保持者に認定されました。
「濁手」と呼ばれる独特の白素地に、赤絵を基調として草花を描いた作品が特徴的で、伝統を守りつつ時代に合わせて少しずつ変化しているのが十四代の特徴です。

さて、今回ご紹介致します「濁手垂枝桜文六角花瓶」も白い上に柔らかさと温もりを感じさせる柿右衛門独自の濁手に、野生に自生する愛らしい桜の花が伸び伸びと表と裏に描かれています。余白と花との絶妙なバランスが目を引く作品です。

 

またその桜を取り巻くか如く左右の面に描かれた格子柄の文様がモダンで作品の構図を締めています。どの角度から見ても楽しめる作品なのではないでしょうか。

今回のこの作品は店頭にて展示中です。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

 

 

 

大阪市北区角田町8番7号 阪急うめだ本店7階 古美術ギャラリー
営業時間 10:00〜20:00(阪急うめだ本店に準じます)
Tel:06-6313-7618
Mail:umeda@shiotani16.jp

 

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